北海道の映画関連情報と最新映画情報・映画レビューを発信するサイト

T2 トレインスポッティング 観た人によって結末が異なる映画。試写会の感想 4月8日公開 

Pocket
LINEで送る

T2 トレインスポッティング 原題T2 Trainspotting


モノ分かりの良い大人になれない、荒んだ人生を疾走する彼らの再開。そして彼らが選ぶ未来とはー。

T2 トレインスポッティング 原題T2 Trainspotting について

世界を熱狂させた伝説の青春映画「トレインスポッティング」、待望の続編が2017年に帰ってきた!

1996年に公開され、世界中で大旋風を巻き起こしたアーヴィン・ウェルシュ原作の伝説の青春映画「トレインスポッティング」。
スコットランドで暮らす4人のジャンキーたちで明るく悲惨な青春像を斬新な感覚で描いたこの作品は日本のミニシアターでも大ヒットを記録し、90年代のポップ・カルチャーの代名詞となった。そして2017年、世界中が待ち望んだ続編が完成しました。

一作目同様、ユアン・マクレガー、ロバート・カーライル、ジョニー・リー・ミラー、ユエン・ブレムナーがかつての当たり役を演じ、監督のダニー・ボイル、脚本家のジョン・ホッジ、製作者アンドリュー・マクドナルドとオリジナルスタッフも集結。アーヴィン・ウェルシュの小説「トレインスポッティング」と10年後の続編「T2 トレインスポッティング」を原作にしつつも、大胆な脚色を行い、映画だけのオリジナルな世界観を目指した。

いつまでも大人になれないダメ男たちが選んだ未来とはー。

舞台はスコットランドのエディンバラ。前作でユアン・マクレガー扮する主人公のレントンは仲間の3人を裏切り、ひとりで大金を持って逃走する。そんな彼が20年ぶりに故郷に帰る。親友だったシックボーイことサイモンは表向きはパブを経営しているが、裏ではゆすりや売春手を染め、気のいいジャンキーのスパッドは人生に絶望し、血の気が多いべグビーは殺人罪で刑務所にいる。再開したサイモンとレントンは危ない新事業に乗り出し、スパッドはボクシングを始め、脱走したベグビーはレントンへの復讐を狙う。いつまでも大人になれないダメ男たちの新たな青春の旅立ちをユーモアとペーソスを込めて描くことで、キャラクター・ドラマとしては前作以上に奥行きが深くなっている。かつてのレントンの恋人だったダイアンやスパッドのパートナーのゲイルも登場するが、女たちはみんなタフ。“永遠のダメ男子”VS“しっかり女子”の図式も見せることで、年月を経た人生の真実も伝わる構成になっている。

UKカルチャーの新たな火付け役を目指すポップな音楽とカラフルな映像。

前作のサントラ盤は日本でも大ベストセラーとなったが、過去のダニー・ボイル作品にもたびたび参加したきたアンダーワールドの中心人物、リック・スミスが音楽を担当。前作で使われた「ボーン・スリッピー」のアップデート版「スロー・スリッピー」が登場する。このシリーズの核になるイギー・ポップの魂の名曲「ラスト・フォー・ライフ」は、人気バンド、ザ・プロジディーが映画のためにリミックス版を提供。さらにヤング・ファーザーズ、ウルフ・アリスといった今注目の英国のホットなバンドが参加したサントラ盤は早くも話題騒然。新たなUKブームも期待される。エディンバラの印象的な風景を切り取り、ポップでカラフルな映像をつくてみせるのは、「スラムドック$ミリオネア」の撮影監督アンソニー・ドッド・マントル。

プロダクションデザイナーは「28日後。。。」のマーク・ティズレイとパトリック・ロルフ、編集は「127時間」のジョン・ハリスとスタッフは“ボイル組”が勢揃い。衣装デザインは前作にも参加のレイチェル・フレミングと「博士と彼女のセオリー」のスティーヴン・ノーブル。原作者アーヴィン・ウェルシュは製作総指揮を努めている。

ストーリー あらすじ

スコットランド、エディンバラ。大金を持ち逃げし 20 年ぶりにオランダからこの地に舞い戻ってきたマーク・レント ン(ユアン・マクレガー)。表向きはパブを経営しながら、売春、ゆすりを稼業とするシック・ボーイ(ジョニー・リー・ ミラー)。家族に愛想を尽かされ、孤独に絶望しているスパッド(ユエン・ブレムナー)。刑務所に服役中のベグビー(ロ バート・カーライル)。想像通り?モノ分かりの良い大人になれずに荒んだ人生を疾走する彼らの再会、そして彼らが選 ぶ未来とはー。

レビュー 感想

1996年のトレインスポッティングを観てから21年後の2017年。自分と同じように年をとったレントン、スパッド、シックボーイ、ベグビーとスクリーンで再会。自分はどこまで来たのか?どこにいるのか?と映画を見ながら自問自答。

相変わらずドラッグに溺れた切ない人生の4人と比較すると、大抵の人は随分まともでいい人生だろう。でも生まれ育った時代や地元・自国の現状などを相手に、生きていく過程で戦ってきたということに関しては、誰もが共感するはずだ。

しかし刹那的に過ごした青年時代を中年になっても引きづり続けた4人の末路が、悲惨だというだけではないのが本作の見どころ。観た人によって結末が異なる映画になるのではないだろうか。

T2 トレインスポッティング 予告編

 

トレインスポッティング(字幕版)本編

1996年製作の「トレインスポッティング」です。1作目を観てからT2 トレインスポッティング鑑賞をおすすめします!

小説「トレインスポッティング」シリーズと作家について

著者のアーヴィン・ウェルシュは1957年(1958年と記す資料もあり)、スコットランド・エディンバラ生まれ。
共同住宅を転々としながら育ち、16歳で学業を離れ、様々な職に就いた後、ロンドンでパンク・ロックを聴き漁る。90年代のレイヴカルチャー絶頂期に、ウェルシュに作家の道を歩ませる人々と出会う。こうした経験が、1993年のデビュー長編「トレインスポッティング」(邦訳、1996年。現在ハヤカワ文庫)に活かされた。同作はスコットランド英語を多用し、不況にあえぐ若者たちの刹那的な生き方を描き、イギリスで最も権威ある文学賞であるブッカー賞にノミネート。さらに1996年にダニー・ボイル監督によって映画化され、世界中の若者に熱狂的に支持され、小説はイギリスのみで100万部を超えた。映画「T2 トレインスポッティング」でスパッドが書いている小説は、冒頭の「シックボーイの頭から汗が滝のように流れ落ちていた」という一文や、ベグビーが暴れる「夜のメドウズ公園」のエピソードから推測すると、小説「トレインスポッティング」を指していると思われる。

デビュー作から一躍スターダムにのぼったウェルシュだが、つづく短編集「アシッド・ハウス」(1994年)、「エクスタシー」(1996年)でも、名声になびくことなくドラッグと暴力、セックスを正面から描き、またもや物議を醸す。1998年発表の「フィルス」は2013年にジェームス・マカヴォイ主演で映画化され、ウェルシュも来日した。

「トレインスポッティング」から9年後の2002年、満を持して続編「ポルノ」(邦訳、2003年。2017年3月、「T2トレインスポッティング」と改題してハヤカワ文庫刊)を発表。映画「T2トレインスポッティング」の原作のひとつとなる本作が描くのは、前作から9年の時を経た登場人物たち。30代半ばに差し掛かり、もはや若者の刹那的な生き方もできなくなったが、モノ分かりのよい大人になることなく、疾走していく姿を描く。前作のファンをはじめ、「サンデー・タイムス」「オブザーバー」など、有力紙誌からも高い評価をうけ、25万部を超えた。

ウェルシュの執筆の勢いは衰えることなく、数年おきに大型の長編小説を発表する。2012年、「トレインスポッティング」「ポルノ」のプロローグにあたる「スキャグボーイズ」(「トレインスポッティング0 スキャグボーイズとして早川書房刊」)を発表。デビューから20年、技術的な研鑚を積みながらも、むしろ若返ったような印象をうける精力的な書きぶりを見せる。

「ファイナンシャル・タイムズ」の書評では、3部作を通底するウェルシュの登場人物の特徴は、権力にも共同体にもおもねらない「究極の個人主義」と書いている。この点は、映画「T2」で、プロテスタント信者の集まりにとったレントンとサイモンの態度からもうかがえる。さらに書評では、個人主義を貫く人物たちが、いかに各自の罪を背負い、救われるかという点を書こうとし続けているとも記す。2016年にシリーズの人気キャラクター、フランコ・ベグビーの過去と現在を描く「The Blade Artist」を刊行した。

スタッフ

監督

ダニー・ボイル

脚本

ジョン・ホッジ

原作

アーヴィン・ウェルシュ

出演 俳優・女優 キャスト

    • ユアン・マクレガー:レントン
    • ユエン・ブレムナー:スパッド
    • ジョニー・リー・ミラー:シック・ボーイ/サイモン
    • ロバート・カーライル:ベグビー

アンジェラ・ネデャルコヴァ:ベロニカ

イギリス上映日

2017年1月27日

日本上映日

2017年4月8日

北海道内上映劇場

  • 札幌シネマフロンティア
  • ディノスシネマズ旭川

撮影地 ・スタジオ

  • Bulgaria
  • Edinburgh, Scotland, UK
  • Arthur’s Seat, Edinburgh, Scotland, UK
  • Princes Street, Edinburgh, Scotland, UK
  • Glasgow, Scotland, UK
  • The Orb, 149 Hamilton Road, Bellshill, North Lanarkshire, Scotland, UK(Unionist pub – interior)
  • NCP Car Park Edinburgh Castle Terrace, Edingburgh, Scotland, UK
  • UK

作品情報

原題

T2 Trainspotting

製作年

2017年

製作国

イギリス

上映時間

117分

映倫区分

R15+

配給

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

公式サイト T2 トレインスポッティング

©Copyright 2017 Sony Pictures Entertainment(Japan)Inc. All Rights Reserved.

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。