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「散歩する侵略者」世界は終わるのかもしれない。それでも、一緒に生きたい。9.9公開 試写会の感想

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作品紹介

国内外で常に注目を集める黒沢清監督が劇作家・前川知大氏が率いる劇団イキウメの人気舞台「散歩する侵略者」を映画化。
数日間の行方不明の後、夫が「侵略者」に乗っ取られて帰ってくる、という大胆なアイディアをもとに、誰も見たことがない、新たなエンターテインメント作品が誕生。
夫の異変に戸惑いながらも夫婦の再生のために奔走する主人公・加瀬鳴海に長澤まさみ。侵略者に乗っ取られた夫・加瀬真治に松田龍平。

一家惨殺事件の取材中に侵略者と出会うジャーナリスト・桜井に長谷川博己。桜井が密着取材を申し入れる若き侵略者たち―天野に高杉真宙、立花あきらに恒松祐里。
5人は黒沢組初参加、それぞれが映画初共演という新鮮な顔合わせ。さらに前田敦子、満島真之介、児嶋一哉、光石研、東出昌大、小泉今日子、笹野高史ら豪華オールスターキャストの競演が実現した。

 

ストーリー

数日間の行方不明の後、不仲だった夫がまるで別人のようになって帰ってきた。急に穏やかで優しくなった夫に戸惑う加瀬鳴海(長澤まさみ)。夫・真治(松田龍平)は会社を辞め、毎日散歩に出かけて行く。一体何をしているのか…? その頃、町では一家惨殺事件が発生し、奇妙な現象が頻発する。ジャーナリストの桜井(長谷川博己)は取材中、天野(高杉真宙)という謎の若者に出会い、二人は事件の鍵を握る女子高生・立花あきら(恒松祐里)の行方を探し始める。やがて町は静かに不穏な世界へと姿を変え、事態は思わぬ方向へと動く。「地球を侵略しに来た」真治から衝撃の告白を受ける鳴海。当たり前の日常は、ある日突然終わりを告げる。

  

 

予告

試写会の感想

人類の脳から概念を奪うことで人類の人格を破壊し、地球を侵略しようと攻めてきたたった3人の宇宙人達に、全人類が滅亡されようとしている。引きこもりの男は、「所有」の概念を奪われ、性格が外交的になり、街頭スピーチを自らするまでになる。またある社長は、「仕事」の概念を奪われ、自分の会社内で、子どものように遊び惚ける。

確かに奪われた概念によって、全く困った状態になる人間もいるのだが、奪われた概念の欠損によって、解放された人間の姿が、「結果的に本人にとって良かったんじゃない!?」とつい思ってしまうようにスクリーンに映し出される。

人類と侵略する宇宙人の関係は、宇宙規模の生命の食物連鎖と想定することも出来なくはない。善と悪はスタンスとどこの時間で観測するかによって相対的に変わる。
私には黒沢清監督の狙いは、現代日本人や人類の閉塞感の突破法の一つを、この作品で提案する事の様に思われた。そして宇宙人とその妻(松田龍平と長澤まさみ)の愛は強烈で涙が出る。

作品性の強いこの映画は、年代によってそれぞれ感想は異なるだろう。アクション・戦闘シーンも素晴らしい「散歩する侵略者」を、ぜひスクリーンで鑑賞して欲しい。

スタッフ

  • 監督 黒沢清
  • 原作 前川知大「散歩する侵略者」
  • 脚本 田中幸子 黒沢清
  • 製作 中山良夫 永山雅也 大村英治
    大角正 薮下維也 三宅容介 大柳英樹
    松田美由紀  桜井良樹
  • エグゼクティブプロデューサー 門屋大輔 千葉善紀 青木竹彦
  • 企画プロデュース 石田雄治 藤村直人
  • プロデューサー 荒川優美 高嶋知美 飯塚信弘
  • アソシエイトプロデューサー 大瀧亮
  • 撮影 芦澤明子
  • 照明 永田英則
  • 録音 渡辺真司
  • VE&DIT 鏡原圭吾
  • 美術 安宅紀史
  • 装飾 山田智也
  • スタイリスト 纐纈春樹
  • ヘアメイク HAMA
  • 編集 高橋幸一
  • 音楽 林祐介
  • 音響効果 柴崎憲治
  • 音楽プロデューサー 和田亨
  • VFXプロデューサー 浅野秀二
  • VFXディレクター 横石淳
  • スクリプター 柳沼由加里
  • 助監督北野隆
  • 制作担当 相良晶

キャスト

  • 長澤まさみ :加瀬鳴海
  • 松田龍平 :加瀬真治
  • 高杉真宙 :天野
  • 恒松祐里 :立花あきら
  • 長谷川博己 :桜井
  • 前田敦子 :加瀬明日美
  • 満島真之介 :丸尾
  • 児嶋一哉 :車田
  • 光石研 :鈴木
  • 東出昌大:牧師
  • 小泉今日子 :医者
  • 笹野高史 :品川

作品データ

公開日 2017年9月9日公開
製作国 日本
配給 松竹・日活
上映時間 129分
散歩する侵略者 公式サイト

©2017「散歩する侵略者」製作委員会